神田カレーグランプリ

福神漬について

新進

新進さん
杉本課長代理・守谷部長

カレーの名脇役である福神漬について、株式会社新進の守矢部長・杉本課長代理にお話しを伺いました。

福神漬を作り続けてきた新進。

カレーに欠かせない付け合わせといえば福神漬。この福神漬を、高級福神漬「新進漬」として戦前の1930年から製造・販売しているのが、千代田区外神田に本社のある株式会社新進。現在では漬物はもちろん、総菜や煮豆、調味料など、幅広く日本の食卓を豊かにする商品を提供しています。

そもそも福神漬とは

新進の福神漬は、ダイコン、キュウリ、ナス、シソの葉、ナタ豆、ショウガ、レンコンの7種類の野菜を使い、ほどよい甘みの調味液に漬け込んだもの。
「福神漬」という名前の由来にはいくつかの説があります。その一つは、もともとは野菜の切れ端を使って作ったとされ、食べ物を大切にして節約することによってお金がたまり、福が来るという縁起から「七福神」にちなんで名付けたというものです。

カレーにピッタリの福神漬
カレー福神漬

福神漬とカレー

カレーになぜ福神漬が付け合わせとして使われたのでしょうか。伝えられているのは、明治時代の終わり頃、日本郵船のヨーロッパ航路で最初に出されたというものです。2等船室ではカレーの付け合わせにタクアンを出しましたが、1等船室では福神漬が供せられたといいます。
それにしても、福神漬は最初からカレーに付け合わせるために作られたのかと思われるほど、カレーにぴったり合います。
これは、カレーの香辛料の風味に福神漬のあの独特の甘みがバランスとしてマッチすることにあります。インドカレーでも果物などをペースト状にした甘い「チャツネ」というものが添えられることがあります。そして福神漬はあのパリパリとした歯ごたえがカレーのいわば“箸休め”になる、ということもあるようです。
カレーの付け合わせとしては、福神漬の他に、らっきょうの甘酢漬(甘らっきょう)、青じそ漬が添えらてカレーの味を引き立てますが、彩りとしてもカレーの一皿を華やかに演出します。

株式会社新進のホームページはこちら。
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(聞き手)岩間靖典プロフィール
元熱帯魚月刊雑誌編集長 2000年夏からフリー。2007年から(株)ウィッチ・クラフト・コーポレーション嘱託ディレクター。企画、取材、執筆、原稿依頼、デザイン・イラスト・写真の依頼、編集、写真校正、文字校正、全体校閲など、書いて編みます。
東京都出身 神奈川県在住 私立大正大学文学部社会学科卒業